産科

分娩について

原則的に自然分娩です。入院されたら24時間、母児ともにモニターします。陣痛(おなかがはる)が1時間に6回以上になったら早めに入院されたほうが安全です。突然予想外の緊急事態もまれながらありますし、生まれた赤ちゃんも10人中、一人は第一呼吸がうまくいかずに呼吸補助が必要な場合もありますので家でぎりぎりまで我慢するのは危険です。無痛分娩は希望の方と次に説明するように難産の方のみに行います。分娩停止や2日以上かかる難産になったら、ドクターの出番です。硬膜外麻酔下の試験分娩(無痛分娩と同じ)をお話します。長くなるとお母さんの産道損傷、赤ちゃんの後障害などのリスクがふえるからです。説明して同意をいただいたら行います。希望無痛分娩の多くは1-2時間でとんとん拍子に進み分娩になりますので、麻酔後の進行具合で経膣分娩可能かどうか判定できます。今までの試験分娩例より分娩停止や回旋異常なども約4人に一人は経膣分娩できます。14年前に当院の無痛分娩法は確立されました。2013年の日本産婦人科医会医療安全委員会の母体安全への提言(4)に「諸外国では一般的に行われている無痛分娩であるがわが国では十分に普及していない。病院で1.8%、診療所は3.3%。無痛分娩を行うことが妊婦の快適性だけではなく安全性の向上にもつながることを認識すべきである。」と述べています。当院ではそれを裏付けるかのように、無痛分娩法が確立されてからのここ十数年は分娩による新生児障害は起きていません。最終的に帝王切開と判断されたら、説明同意を得て10-30分以内にいつでも緊急手術できる体制をとっています。赤ちゃんの状態が悪いと予想される場合は新生児科医の立会いを要請します。北九州市はその点、対応が良好で、ドクターカーで駆けつけてくれます。平成28年のお産は309例、緊急帝王切開は31例(約10%)で全員無事に退院されました。開業以来、分娩の件数は2500例を超えました。

超音波検査について

最近の超音波断層装置はよく見えるようになり、妊娠初期にNT3.5mm以上ならば胎児異常率が30%、死亡率の高い心臓大血管転移(心臓外科で生後すぐに手術すれば90%以上助かる)などの画像診断が進歩しています。何でも100%見えるとはいえませんが、疑いがあればお伝えして高度施設に紹介しています。そういう方針を受けない(知りたくない)といわれる方は前もってお伝えください。ご家族の診察立会いも受付でお申し付けください。なおサービスとして、妊婦検診の超音波検査はすべてDVDに記録します。希望される方はDVD-RWをお持ちください。