よくある質問

Q.分娩について

A.平成26年は計349例でした。緊急帝王切開は36例(10%)。硬膜外無痛分娩は140例(40%)。今までの説明で当院の分娩入院アルゴリズム(診療手順)はおわかりと思いますが、まとめますと、経膣分娩にいたるのは、自然分娩、希望無痛分娩のほとんど(幸い99%)、それと試験分娩(難産の約30%、殆どが吸引分娩になります。)です。帝王切開となるのは、試験分娩不進行例(難産の約70%)が緊急(今年は全体の10%)、予定帝王切開は前回帝王切開の切迫子宮破裂例、初産骨盤位(最近は経産も含まれる)、筋腫核出術後など40例でした。幸い、予想外に起こる胎盤早期剥離などはありませんでした。

Q.無痛分娩とは

A.私は産婦人科になり立てのころ外科や歯科では麻酔して痛みを取るのに、どうして分娩は我慢させるのだろうという素朴な疑問を持っていました。その後、3年ほど麻酔を学ぶ機会がありまして、欧米では確立されている硬膜外無痛分娩の技術と理論を見学実習し、経験を重ね細かい手順を自分なりに変え、安全重視の無痛分娩法を確立しました。ここ10年手順は変わりません。5-6cm子宮口が開いてから硬膜外麻酔を行うとだいたい1時間以内に分娩となります。悲鳴を上げていた分娩がとんとん拍子に出産するさまに初めてのお母さんとご家族は驚かれます。ドイツ、フランスでは8-9割行われており、母児へのリスクは経膣分娩と変わらないかより良いと報告されています。日本でよく言う「おなかを痛めた子」といった母児の精神的問題は指摘されていません。開院以来約2000例に施行しました。今まで全脊麻一例(1時間で改善)と麻酔後頭痛(1週間で改善)以外、問題症例はありませんでした。無痛分娩は希望者にします、積極的に勧めることはありません。ただ不安の強い大騒ぎ分娩でコントロール不能例、中等度までの妊娠高血圧例(重症は紹介)、40歳以上の初産にはストレスなく対応できますので勧めます。また、二日以上かかる難産の場合には試験分娩として説明して同意が得られたら同様に行います。よく帝王切開になる回旋異常や分娩停止による難産はこの試験分娩で約3-4人に一人が経膣分娩できています。胎児ジストレスという急速に分娩させなければいけない状況にも有効です。専門的になりますが子宮内胎児蘇生にも有効です。麻酔をしても2時間以上生まれない場合は狭骨盤が多く、帝切の可能性が増します。吸引分娩できるところまで児頭が下降したらお手伝いします。結局、分娩の難易は骨盤(産科的真結合線)と児頭(大横径)の相関関係や回旋(児頭のまわり具合)、陣痛の強さで決まると思われます。ですから、ほとんどの難産は試験(無痛)分娩というステップを通りますので当然、緊急帝切率は下がることになります。希望無痛分娩例の帝王切開率は1%でした。詳細は当院にあるパンフレットを読まれてください。

Q.子宮がんについて

A.最近20才代の子宮頸がんが増加傾向にあります。早期発見すれば治るがんですから、ためらわずに検診を受けるべきです,若い人は進行が速いですから。発ガンの原因はHPVというウィルス(タイプ16,18など高リスク型)の持続感染だとわかってきました。当院は子宮ガン精密検診医療機関ですので異形上皮CIN1の経過観察も行います。CIN2以上は専門病院に紹介しています、治療が必要なことが多いですから。高危険型HPV検査(自費、ASC-USのみ保険)もできます。頚がんワクチン接種は成人も新規の高リスク型HPV感染には有効とされています。現在、副作用問題で中断していますが。

Q.産み分けについて

A.SS研究会のゼリーをタイミングよく使用することで行っています。20年間経過しましたが,当院でも成功率は男、リンカル服用で約80%、女の子75%です。100%ではありません。パーコール法は行っていません。

Q.性病について

A.最近、クラミジア感染が増加しています。おりものが増えたり、下腹痛があったら、検査しますが検査した人の約25%に陽性者がいます。不妊や子宮外妊娠、腹痛の原因です。簡単に検査でき、内服で治ります。エイズや肝炎は北九州市が無料、匿名で検査しています。

Q.インフルエンザワクチンについて

A.インフルエンザワクチンの接種をしています。妊娠したら積極的に受けることを勧めています。妊婦は免疫抑制がかかりますので重症化する割合が多いのです。一応胎児の体が出来上がる16週以降としていますが、米国ではいずれの時期も胎児への影響はないといわれています。ただし、もし高熱と関節痛があり、インフルエンザが疑われる場合は当院には妊婦がいますので、内科か救急でインフルエンザかどうか診断を受けてください。インフルエンザの診断が当院でついた人以外、治療はいたしません。

説明内容は今後さらに増えていきますが、記載されていない項目は直接問い合わせるか、リンク集などを参考にされてください。